厳しい寒さが続いた影響で、ソウルを東西に流れる漢江(ハンガン)の表面にこの冬初めて氷が張りました。これは観測が始まって以来、2番目に遅い結氷となります。
気象庁によりますと、漢江の結氷は、ソウルの朝の最低気温がマイナス10度まで下がった9日に初めて観測されました。これは平年より14日遅く、1906年の観測開始以来、2番目に遅い記録で、去年よりも1か月遅い結氷となりました。
この遅れの背景には、この冬、異例の高温が続いたことがあります。今月に入ってから厳しい寒波が到来したものの、先月までは比較的穏やかな気候が続き、去年12月と先月の平均気温がいずれも平年を上回っていたため、氷が張るのが遅れたとみられます。
気象庁は1906年から漢江の結氷を観測しており、現在の結氷の判断基準は、漢江に架かる橋の1つ、漢江大橋の南側から2番目と4番目の橋脚から上流100メートルの川面が凍ったときとされています。なお、漢江大橋が観測地点に選ばれた理由は、観測が始まった1906年当時、橋の近くにある鷺梁津(ノリャンジン)が主な渡し場の一つで、観測が容易だったためとされています。