アメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦「アレクサンドリア」が韓国南東部の釜山に寄港したことについて、北韓は「敵対的軍事行為」だとして「相応の力でけん制する」と反発しました。
北韓の朝鮮中央通信によりますと、北韓国防省の報道官は11日、談話を発表し、「アメリカの危険な敵対的軍事行為に深い憂慮を表明する。これ以上の不安定をもたらす挑発行為を中止するよう強く警告する」としたうえで、「相応の力でけん制する」と強調しました。
アメリカ海軍の原子力潜水艦「アレクサンドリア」は10日、軍需物資の補給と乗組員の休息のため、釜山作戦基地に寄港しました。
1991年に就役した「アレクサンドリア」が韓国に入港したのは、今回が初めてです。
「アレクサンドリア」は長さ110メートル、幅10メートル、排水量6000トンあまりの、ロサンゼルス級の潜水艦です。
今回の北韓の反応については、北韓に対して対話のメッセージを発信しているトランプ政権の発足を受けて、意図的に緊張を高め、アメリカの反応をうかがおうとする狙いがあるのではないかという見方が出ています。