ロシアとウクライナの戦闘で負傷したロシア軍の兵士数百人が、北韓の医療施設で治療を受けていることがわかりました。
ロシアのメディアが現地時間の10日、北韓に駐在するロシアのマツェゴラ大使とのインタビューで伝えたところによりますと、ウクライナで負傷したロシア兵数百人が北韓の医療施設で治療を受け、回復中だということです。
マツェゴラ大使は、「こうした措置は、ロシア人に対する北韓住民の好意の表れで、両国の文化的な絆と歴史の共有にもとづくものだ。ここ数年、ロシア人に対する北韓住民の友好的な態度は顕著だ」と話しました。
ウクライナとの戦闘で亡くなったロシア軍兵士の子どもたちは去年、北韓でサマーキャンプをしたとされています。
それについて、マツェゴラ大使は、「ウクライナとの戦闘で亡くなったロシア軍兵士の子どもたちが去年の夏、北韓東部の江原道(カンウォンド)元山(ウォンサン )にある松濤園(ソンドウォン)国際少年キャンプ場で行われたサマーキャンプに参加した。北韓での滞在費用はすべて無料だった」と明らかにしました。
また、マツェゴラ大使は、米朝関係については、「アメリカが北韓に対するアプローチ方法を根本から変えない限り、北韓はアメリカとの直接対話には乗り出さないだろう」という見方を示しました。
また、北韓の指導層は、これまで核実験場を解体し、アメリカ軍兵士の遺骨を返還するなど、アメリカに対して誠実な措置を取ったが、見返りはほとんどなかったと主張しました。
マツェゴラ大使は、「非核化が依然として実行可能な目標だとはみていない。2018年以降、状況は劇的に変わった。もう適切でない」と話しました。