ソウルにある主な大学で、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾をめぐる賛成派にる集会と反対派による集会が相次いで開かれています。
高麗(コリョ)大学では21日に弾劾賛成派による集会と反対派による集会が相次いで開かれます。
弾劾に反対する学生たちが21日の午後4時に、大学の広場で「弾劾反対時局宣言」を行うことを知らせると、賛成派の学生たちが、それより1時間早い午後3時に同じ場所で集会を開くと申し込んだのです。
こうした集会の日程は、革新系、保守系のオンライン・コミュニティやオープンチャットなどを通じて共有され、集会は大学の外にも広がっています。
保守系のユーチューバーが代表を務める動画配信プラットフォームでは、高麗大学の学生たちが弾劾反対集会を開くとした時刻に、高麗大学の正門前でも集会を開くため、集会届を出したということです。
これに対して弾劾賛成派も、「極右勢力を数で圧倒しなければならない」として、オープンチャットなどで高麗大学の弾劾賛成集会への参加を呼び掛けているということです。
過去に民主化運動に参加した卒業生らからなる「高麗大学民主同友会」は、声明を発表し、「ソウル大学と延世(ヨンセ)大学で開かれた極右集会のように、非常戒厳を擁護する外部勢力が高麗大学で集会を開くのは決して容認できない」として弾劾反対集会の撤回を求めました。
延世大学では10日に、ソウル大学では17日に弾劾反対派による集会がそれぞれ開かれ、弾劾に賛成する学生たちも対抗する集会を開くなど、鋭く対立しています。
これら3つの大学は、昨年末に学生総会を開き、尹大統領の辞任を求める案件を議決しています。