尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の支持者らが、尹大統領の逮捕に反発して暴徒化し、ソウル西部地方裁判所に乱入した事件をめぐり、検察が事件当時の容疑者らの行動を公開しました。
容疑者らは、裁判所の近くにあるコンビニでライター用の油を購入し、放火を試みていたことがわかりました。
この事件をめぐり、警察は今月17日まで125人を立件、74人を拘束して捜査を続けていますが、先に裁判にかけられたのは、合わせて63人です。
検察によりますと、当時、裁判所へ侵入し、火をつけようとした10代の男性は、尹大統領に対する拘束令状が発付された後、裁判所の近くにあるコンビニで油を2本購入しました。
その後、容疑者は裁判所に入って隣にいた人物に油を1本渡し、建物の中に撒くよう指示したあと、持っていたライターで紙に火をつけ、窓から油が撒かれた裁判所の中に投げ入れたということです。
油に火が付かず、火災には発展しませんでしたが、当時、建物の中には、裁判所の関係者や乱入した人など、多くの人がいたため、深刻な人命被害につながる恐れがありました。
また、容疑者らが警察官に対して暴言や暴力を振るっていたという内容を始め、令状を発布した裁判官を探し回ったり、裁判所の窓や外壁を壊すため、レンガや電子レンジを投げつけたという内容の詳細も公開されています。
この事件で先に起訴された63人に対する裁判は、来月10日から順次行われます。