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韓国人の10人のうち、9人が、末期患者となった場合、延命治療を中断する意思があると答えました。また、10人中8人以上が、医師による「安楽死」の合法化に賛成していることが分かりました。
これは、韓国保健社会研究院が23日に発表した報告書で明らかになったもので、去年4月から5月にかけて、成人男女1021人を対象に「死に対する認識」について調査した結果です。
調査によりますと、回答者の91.9%が、末期患者になった際、延命治療を中断する意思があると答えました。その理由としては、「回復の可能性がない人生は意味がない」という意見が最も多く、次いで「家族に負担をかけたくないから」という理由が挙げられています。
また、調査では医療従事者から処方された致死薬により命を絶つ、いわゆる「安楽死」について、82.0%が合法化に賛成しました。賛成理由としては、「無意味な治療を続けるのは不必要」とする意見のほか、「人間には自分の死を決める権利がある」や「死の苦痛を軽減できる」との声も見受けられました。
韓国では2018年2月に、末期患者の心肺蘇生や人工呼吸器の装着中断を認める「延命医療決定法」が施行されています。