大阪で韓国語と韓国文化の普及に取り組んできた大阪韓国教育院は、 韓日両国の次世代の交流拡大に向け、留学支援センターを開設したと発表しました。
留学支援センターは、大阪韓国教育院に設置されたということで、韓国留学を希望する日本人と在日コリアンを対象に相談や交流プログラムを提供するほか、韓国の大学と協力して留学生の誘致などを支援します。
1963年に開院した大阪韓国教育院は、在日コリアンだけでなく、日本人の生徒に韓国語や韓国文化を教える民族学級を運営しました。
現在、民族学級が設けられている大阪府内の小・中学校は180校に上り、3000人あまりの生徒が学んでいます。
今月20日に開かれたセンターの開設式には、陳昌洙(チン・チャンス)駐大阪総領事や金正謙(キム・ジョンギョム)忠南(チュンナム)大学総長、金明弘(キム・ミョンホン)在日本大韓民国民団大阪本部団長をはじめ、韓日の大学や韓国教育部、大阪府教育庁の関係者など100人あまりが出席しました。
陳総領事は「教育院の拡大とセンターの開設は、韓日教育交流の重要な一里塚になるだろう」としたうえで、「今後も持続的な協力と支援を通じて教育外交を強化していく」と述べました。
韓国教育部の呉碩煥(オ・ソクファン)次官は書面で「韓日国交正常化60周年を迎えた今年、教育院の役割がさらに重要になっている」としたうえで、「教育部も生徒と教員の交流活性化と次世代の育成に向けた支援を惜しまない」と強調しました。
大阪韓国教育院は、忠南大学と協約を結んでセンターを通じた推薦入学制度を実施しており、今後、韓国の大学との協力を拡大する方針です。
教育院の魚曉眞(オ・ヒョジン)院長は「同胞のアイデンティティーを育むための民族教育を守りつつ、韓日教育交流をさらに活性化させ、留学生に実質的な支援を提供できるよう最善を尽くす」と述べました。