韓国では去年1年間にみずから命を絶った人が1万4000人あまりと、2011年以降、もっとも多かったことがわかりました。
韓国生命尊重希望財団と韓国統計庁が26日、発表したところによりますと、去年1月から12月までみずから命を絶った「故意的自害」により亡くなった人は、暫定で、一昨年より461人多い1万4439人だったということです。
1日におよそ40人がみずから命を絶ったことになります。
みずから命を絶った人の数はおととしに続いて2年連続で増加していて、去年の1万4439人は2011年以降もっとも多いものです。
人口10万人あたりの自ら命を絶った人の数を指す「自殺死亡率」は、28.3人と、これも2年連続で上昇し、2013年以降もっとも高くなりました。
みずから命を絶った人を性別に見ますと、男性が1万341人、女性が4098人と、男性が女性の2倍を上回りました。
年齢別には、50代が21%でもっとも多く、次いで40代、60代、30代の順でした。
韓国政府は、OECD=経済協力開発機構加盟国のうち、自殺死亡率1位という不名誉なタイトルを返上するため、さまざまな取り組みを進めてきました。
おととしには、精神健康政策の革新案を打ち出し、10年以内に自殺死亡率を2022年の半分に下げるという目標も掲げましたが、むしろ上昇したため、効果的な対策の模索に頭を悩ませています。