アメリカのトランプ大統領が、就任以来、「高関税」で相手国に譲歩を迫る外交戦術を繰り広げているなか、韓国の産業通商資源部の長官とアメリカの商務長官が初会合を行いました。
韓国産業通商資源部は27日、アメリカを訪問している産業通商資源部の安徳根(アン・ドクグン)長官が、ワシントンでラトニック商務長官と会談し、関税措置の免除を要請したと発表しました。
今回の会談では、造船分野での協力について意見を交わし、関税措置に関する実務者協議のチャンネルを設置することにも合意しました。ラトニック長官は、アメリカの貿易赤字解消の必要性を強調し、韓国にも協力を求めたものの、具体的な関税措置の計画については言及していないということです。
安長官は、アメリカ産のガスや原油など、エネルギーの輸入を拡大することで、韓国が対米貿易収支のバランスを図る用意があるという意向を伝えました。
出国に先立ち、仁川(インチョン)国際空港で記者会見を行った安長官は、「造船、エネルギー、ハイテク産業などにおける両国の協力が非常に重要だ」と強調したうえで、「これらの分野での協力策について議論し、両国の産業がともに機能することの重要性をアピールしたい」と述べました。
安長官は、ワシントンでアメリカ通商代表部(USTR)のジェミソン・グリア代表やホワイトハウスの通商・エネルギー分野の高官と会談したあと、2日に帰国の途に就く予定です。