与党「国民の力」の庾龍源(ユ・ヨンウォン)議員は、先月、ウクライナを訪問した際に、ウクライナ軍の捕虜となっている北韓軍兵士らと面会し、韓国への亡命の意思を確認したと明らかにしました。
庾議員は4日午前、国会で記者会見を開き、先月23日から26日までウクライナを訪問した結果を発表しました。
このなかで庾議員は、ウクライナ軍の捕虜となっている2人の北韓兵士の写真と面会の際に録音した音声ファイルを公開しました。
それによりますと、北韓兵士のうち1人は「韓国に必ず行きたい」として、亡命の意思について「80%決心した」と明らかにしました。
庾議員によりますと、この兵士は、「韓国に行けば手術をもう一度受けることができるか」、「韓国に行けば私が望む権利を行使することができるか」などの質問をしたということです。
もう1人の兵士は、亡命について、「もう少し考えてみる必要があると思う」と答えたということです。
庾議員は、「彼らの本国への送還は事実上の死刑宣告にほかならず、北韓軍の捕虜であっても、韓国の憲法上、韓国の国民として必ず保護されなければならない」と主張しました。
庾議員は、先月23日から26日まで、ウクライナ議会とヤルタ・ヨーロッパ戦略会議の招待を受けウクライナを訪問し、25日には捕虜の北韓兵士2人と合わせて1時間10分にわたり面会しました。