アメリカのトランプ大統領が施政方針演説で「韓国はアメリカに対して4倍高い関税を課している」と話したことについて、韓国政府は、「事実と異なる」としてアメリカ側にきちんと説明する方針を明らかにしました。
韓国産業通商資源部は5日、トランプ大統領が「韓国はアメリカに対して4倍の高い関税を課している」と話したことについて、「事実と異なるため、アメリカの韓国大使館やさまざまな通商ルートを通じてアメリカ側にきちんと説明する」と明らかにしました。
トランプ大統領は4日、連邦議会で今後の施政方針を示す演説を行い、そのなかで「韓国の平均関税はアメリカより4倍高い。われわれは韓国に対して軍事面など、さまざまな形で多くを支援しているにもかかわらず、このようなことが起きている」と話しました。
アメリカ政府は同じ日に、メキシコとカナダには25%の関税を、中国には20%の追加関税を課していて、韓国もトランプ政権の関税政策の次のターゲットになったのではないかという見方が出ています。
産業通商資源部によりますと、韓国がWTO=世界貿易機関加盟国に課す最恵国待遇(MFN)関税率は平均13.4%で、アメリカの3.3%のおよそ4倍に上りますが、韓国は2007年にアメリカとの間でFTA=自由貿易協定を結んでいるため、ほとんどの製品を関税なしで取り引きしていて、実際には、ゼロパーセント台の関税を課しているということです。