北韓とロシアが、豆満江(トゥマンガン)にかかる自動車専用橋の建設事業の基礎工事に着手した様子が確認されました。
アメリカの政府系メディア「自由アジア放送」によりますと、3日に撮影された衛星写真を分析したところ、凍っている豆満江のうえで、橋の建設に必要な準備作業を進めているような状況がとらえられたということです。
衛星写真には、凍っている豆満江のうえの橋脚が建てられる位置に黄色い構造物が写っていて、ロシアの国境からおよそ300メートル離れたところまで工事が進められている様子でした。
また、国境近くには、建設材料とみられる物体が写っていました。
北韓側の工事現場の近くには、自動車やトラック、ブルドーザーなどが止まっていて、連結道路工事のための地固め作業が行われているものとみられています。
ロシア政府は先月、豆満江の自動車専用橋の設計・建設業者を選定し、来年12月31日までに事業を完了するとしています。
この橋が完成すれば、鉄道だけでなく道路にまで物流網が拡大され、ロ朝間の貿易が一層活発になる見通しです。