韓国南東部の慶尚道(キョンサンド)地域を中心に発生した山火事は発生から3日が経った現在も延焼が続いており、焼失面積は、国内で発生した山火事で過去3番目の規模となりました。4日目の25日も消火活動が行われていますが、一部地域の鎮火率は55%にとどまっています。
中央災害安全対策本部によりますと、25日午前7時の時点で、慶尚南道(キョンサンナムド)の山清(サンチョン)郡と河東(ハドン)郡、金海(キメ)市、慶尚北道(キョンサンブクト)義城(ウィソン)郡、蔚山(ウルサン)市蔚州(ウルチュ)郡などで延焼が続いています。
これまでの焼失面積の合計は、およそ1万4000ヘクタールで、ソウル市の4分の1の面積にあたり、国内で発生した山火事で過去3番目の規模となっています。
今回の山火事によって消防隊員ら4人が死亡し、5人が重傷、6人が軽傷を負ったほか、住民4600人あまりが周辺の施設などに避難しています。
鎮火率は全体の平均で88%となっていますが、義城郡は55%にとどまっています。
義城郡の山火事は3日経った現在も燃えていて、29キロ離れた安東(アンドン)市にまで延焼しました。
韓国山林庁と消防当局は、全国の山火事の現場に消防隊員6700人あまりとヘリコプター110機などを投入し、消火に当たっています。
ただ、山火事の面積が広いうえ、乾燥した空気と強風により、消火活動が難航しています。
また、25日は東海岸を中心に強風注意報が発表されているため、義城郡の山火事がさらに広がる懸念が出ています。