韓国南東部で山火事が広がり、大きな被害が出ているなか、国宝に次ぐ重要な有形文化財の宝物2件を含む15件の国家遺産が被害を受けました。
韓国国家遺産庁が26日に、山火事による国家遺産の被害状況を発表したところによりますと、26日の午後5時の時点で、宝物2件を含む15件の国家遺産が被害を受けたということです。
まず、新羅時代の7世紀の創建で、宝物に指定された、慶尚北道(キョンサンブクド)義城(ウィソン)郡の「孤雲(コウン)寺」が全焼したほか、慶尚北道青松(チョンソン)郡にある民俗文化遺産の泗南(サナム)古宅も全焼しました。
泗南古宅の右側にある、同じく民俗文化遺産の棲碧(ソビョク)古宅は一部が焼失しました。
このほかに、慶尚南道(キョンサンナムド)が文化遺産資料に指定した河東(ハドン)斗芳齋(トゥバンジェ)は付属する建物2棟が全焼しました。
国家遺産庁は、庁長をはじめ職員750人を火災現場近くの文化遺産に派遣し、火が燃え移らないよう緊急措置を取っています。