韓国の青少年の身体活動の達成率は、この10年間少しずつ上昇したものの、依然としてほかの国に比べて低い水準にあることが、統計でわかりました。
韓国疾病管理庁は27日、青少年の健康実態調査にもとづいて、青少年の身体活動に関する統計を初めてまとめました。
統計によりますと、2014年からことしまで、韓国の青少年の身体活動の達成率は着実に伸びてきました。
身体活動の達成率とは、1日に60分、週5日以上、息切れするほどの激しい有酸素運動をした割合を意味します。
性別に見ますと、男子の青少年の身体活動の達成率は、2014年に20.5%だったものが2024年に25.1%に上昇しました。これは女子の青少年の3倍近い数字です。
学年別には、中学生の身体活動の達成率は、2015年に16.8%だったものが2024年に21.5%に、高校生は11.9%だったものが12.9%に上昇しています。
しかし、ほかの国の青少年に比べると、韓国の青少年の身体活動の達成率は、著しく低くなっています。
WHO=世界保健機関が2016年に146か国を対象に国別の青少年の身体活動の不足率を比較した結果によりますと、韓国の青少年の身体活動の不足率は94.2%と、調査対象のうちもっとも高いレベルでした。
韓国は、全体の平均の81.0%より13.2ポイントも高くなっていました。
アメリカの調査結果と比較しても、2023年の時点で、韓国の青少年の身体活動の達成率13.4%は、アメリカの青少年の46.3%を32.9ポイントも下回っていました。
疾病庁は、「身体活動をする青少年のストレス認知率は38.9%と、身体活動をしない青少年の41.6%に比べて低く、健康状態も良かったとして、学校の体育授業に積極的に参加するなど、日常での身体活動を増やしていかなければならない」と指摘しています。