韓国疾病管理庁は27日、済州道(チェジュド)と全羅南道(チョンラナムド)で日本脳炎ウイルスを媒介する蚊が見つかったことを受けて、全国に日本脳炎注意報を発令しました。
日本脳炎注意報は、毎年、日本脳炎ウイルスを媒介する蚊が国内で初めて発見された日に発令されますが、ことしの注意報は去年より4日早い発表です。
疾病管理庁は、これらの地域の平均気温が前年より6度2分高くなり、蚊の発生時期が早くなったためとみています。
日本脳炎ウイルスを媒介する蚊は、水田などの水たまりに生息し、3月末から発生し始め、8月と9月にもっとも活発に活動します。
感染すると、突然の高熱や頭痛などの症状が出て、意識障害やまひなど神経系の障害を引き起こす恐れがあり、子どもや高齢者が感染した場合には死亡するケースもあるため、疾病管理庁は、ワクチンの予防接種を呼びかけています。