ソウル市は、3月から5月の間、ソウル市内で開かれる96の祭りに1万人以上が集まると予想されていることから、混雑対策を強化すると発表しました。
ソウル市は30日、花見スポットとして知られる石村(ソクチョン)湖や汝矣島(ヨイド)など、ソウル市内で祭りが集中的に開催される今月28日から6月1日までを特別対策期間に定めました。
市はこの期間中、祭りの主催者が策定した安全管理計画をチェックし、事故が発生した場合は、自治区や警察、消防などと迅速に状況を共有し、対応にする方針です。
通信データや公共交通機関の利用量の分析や、AIによる映像分析を通じて、主な地域の人口密集度をリアルタイムで確認できるシステムも活用するということです。
とくに、石村湖で4月2日から5日間開催される桜祭りには、およそ100万人が訪れる見通しで、ソウル市は、インターネットでつながるカーナビや携帯電話などの情報やドローンなど最先端技術を活用し、リアルタイムでエリアごとの人口密集度を確認し、安全対策を講じる計画です。
また、4月4日からの5日間、合わせて300万人が訪れる見通しの汝矣島の桜祭りには、バス型の災害安全現場コントロールルームを配置する方計画だということです。
さらに、ことしからは人々の動線を分離するためのベルトやフェンスなど、雑踏事故を防ぐための物品を市が購入して備蓄し、必要な場合に自治区に貸し出すことにしました。
ソウル市は、2022年に都心の梨泰院(イテウォン)で日本人を含む159人が死亡した群集事故の影響で、多くの人が集まる祭りなどに対する安全対策を徹底しています。