韓国政府は、山火事で大きな被害を受けた慶尚北道(キョンサンブクド)と慶尚南道(キョンサンナムド)に226億ウォンを追加で支援することになりました。
追加で支援される226億ウォンは、焼け跡のがれきの撤去や被災者への住宅の支援、2次被害を防ぐための緊急安全措置などに使われます。
政府は先月、被災地に81億ウォンを支援していて、今回の追加支援を合わせると307億ウォンが投じられることになります。
慶尚北道と慶尚南道で発生した山火事は現在、完全に鎮火し、政府は被災者への支援と復旧に全力を上げています。
1日には、地元から遠く離れた臨時の避難所100か所あまりに身を寄せていた避難者およそ3300人のうちおよそ1800人が、被災者が住んでいた近くの住民会館や公共機関の研修施設などに移ることができました。
今後も、臨時の被災者用の住宅などに避難者が移り住めるよう支援する方針です。
一方、未曾有の山火事で、寄付金が相次いでいます。
全国から寄せられた募金額は1日午後5時の時点で、769億2000万ウォンとなっています。
韓国行政安全部の中央災害安全対策本部によりますと、1日の午後8時の時点で、今回の山火事による人命被害は、亡くなった人が31人、重いけがを負った人は8人、軽いけがは36人で合わせて75人となっています。