尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾審判の宣告を明日4日に控えているなか、警察は、憲法裁判所周辺に警察車両を配置し、厳重な警備態勢を敷きました。
警察は、憲法裁判所周辺150メートルを一般人を接近させない、いわゆる「無人の状態」にする作業を完了しました。
警察は当初、憲法裁判所周辺100メートルを対象とする予定でしたが、範囲を150メートルに拡大し、警察車両およそ200台を動員しました。
また、憲法裁判所の前で座り込みのデモを行っていた団体も、全員解散させました。
警察が設定した150メートルの区域は、地下鉄3号線の安国(アングク)駅を中心に、安国交差点に続く道路と憲法裁判所を囲む歩道一帯です。
また、弾劾賛成派と反対派の集会が衝突するのを防ぐために、光化門(クァンファムン)広場から仁寺洞(インサドン)にかけて緩衝地帯も設ける予定です。
憲法裁判所の近くにある11の学校を含め、ソウル市内の16校は、判決が言い渡される4日は休校となります。
さらに、憲法裁判所周辺の都市銀行の一部店舗も休業するほか、光化門のKTビルや現代建設などの企業も、4日は在宅勤務に切り替えます。
判決が言い渡される4日、憲法裁判所と光化門一帯には、最大で数十万人規模の集会参加者が集まると予想されています。
一方、国会も今月3日から週末の6日まで、外部の立ち入りを制限すると発表しました。
さらに、今週予定されていた国会のある汝矣島(ヨイド)の桜祭りも、来週8日に延期されました。