アメリカのトランプ大統領が、相互関税の適用について、中国を除く国に対して90日間停止すると発表したことを受け、韓国総合株価指数コスピが急騰し、買い注文の取引を一時中断する「サイドカー」が発動されました。
韓国取引所は10日午前9時6分、大量の買い注文が出されたことを受け、買い注文の受け付けを一時停止する「サイドカー」が発動されたと発表しました。
買い注文に対するサイドカーは、先物価格が前日の終値より5%以上上昇した状態が1分間続く場合に発動されます。
コスピの買い注文のサイドカーが発動されたのは、世界の株式市場が暴落してから再び上昇した去年8月6日以来、およそ8か月ぶりです。
株式市場は、ここ数日で乱高下し、今月7日には株価の急落を受け、コスピの売り注文のサイドカーが発動されました。
この日の終値は、前の営業日の終値と比べて6.60%上がって2445.06で取り引きを終えました。
一方、10日のソウル外国為替市場でのドルに対するウォン相場は、アメリカが中国を除く友好国との交渉の可能性を示唆したことを受け、40ウォン近く上がって取り引きを開始しました。
この日の終値は、前の営業日の終値と比べて27.7ウォン上がって、1ドルあたり1456.4ウォンで取り引きを終えました。
これまで、8日のソウル外国為替市場でのドルに対するウォン相場は、関税をめぐるアメリカと中国の対立の影響を受け、前の営業日の終値と比べて5.4ウォン下がって、1ドルあたり1473.2ウォンで取り引きを終え、2009年の金融危機以来のウォン安ドル高水準となりました。