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社会

憲法裁判所 大統領代行による裁判官指名を「停止」の判断

Write: 2025-04-17 10:12:24Update: 2025-04-18 17:12:02

憲法裁判所 大統領代行による裁判官指名を「停止」の判断

Photo : YONHAP News

韓国の憲法裁判所は、大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理による憲法裁判官の指名手続きについて、「権限を超えている」として、これを停止するよう求めた仮処分の申し立てを認める判断を下しました。
 
韓国務総理は今月8日、国民向けの発表で、18日に退任予定の憲法裁判官2人の後任を指名しました。
 
しかし、大統領の権限を代行する立場にある国務総理が、憲法裁判官を指名することは「越権行為」にあたるとして、弁護士の金廷桓(キム・ジョンファン)氏が8日、憲法裁判官の指名手続きの停止を求める仮処分を申請していました。

憲法裁判所の裁判官は大統領、国会、大法院長がそれぞれ3人ずつ指名し、合わせて9人で構成されますが、今回は、大統領の指名する裁判官について争われたものです。
 
憲法裁判所は、「大統領の権限を代行する国務総理が、憲法裁判官の指名権を行使できると断定することはできない」と説明しました。
 
また、もし代行にその権限がないと判断された場合、不適法に任命された裁判官によって、裁判の当事者たちの「裁判を受ける権利」が侵害される可能性があると指摘しました。
 
憲法裁判所はさらに、韓国務総理が指名した候補者については、今後一切の任命手続きも進めてはならないとしました。

憲法裁判所は16日午後、韓国務総理が進めていた裁判官指名の手続きを停止することを全員一致で決定しました。
 
この決定により、韓国務総理がすでに指名した2人の候補者の任命手続きは、金弁護士が、裁判官任命権行使が違憲かどうかを判断するよう求めて起こした裁判の宣告がでるまで、一時停止されます。
 
事実上、今回の指名は撤回される見通しで、今後新たに選出される次期大統領が指名することになるとみられます。
 
新たな裁判官の指名が大統領選挙後にずれ込んだことで、当面の間、憲法裁判所は7人体制で運営されることになります。

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