韓国で初めて建造され、今月13日に初めて出航したクルーズフェリー「パンスターミラクル」が、運航中に機械的な不具合が見つかり、遅れて入港したことがわかりました。
業界が17日、明らかにしたところによりますと、クルーズフェリー「パンスターミラクル」は16日午後7時45分ごろ、大阪を出発し、釜山(プサン)に向かいましたが、航行中に機械的な不具合が見つかり、エンジン2基のうち1基だけを作動させて、安全を考慮して速度を落として運航したということです。
パンスター社の関係者は、「新たに建造した船なので、従業員が船倉などの設備の調子を点検していたところ、主機関の非常用オイルラインの配管にひびが入っているのを発見した。運航はできたが、安全のため減速した」と説明しました。
この船は17日午後1時15分に釜山に到着する予定でしたが、およそ5時間遅れて午後6時ごろに到着しました。
船内にはおよそ200人の乗客が乗っていました。
今回の運航は、「パンスターミラクル」としては2回目の出航でしたが、不具合によって運航が遅れたことで、今後のスケジュールにも影響が出そうです。
パンスター社は、「すべての問題を解決すれば、19日からは、通常通り運航を再開できるとみている」と話しています。
「パンスターミラクル」は、釜山と大阪の間を週3回往復していて、大阪・関西万博の期間中は、クルーズで大阪に到着し、半日ほど博覧会や温泉などを楽しんでそのまま船で帰国するというプロモーションも実施されています。