韓国大手のオンライン書店「YES24」でこの10年間でもっとも多く売れた本は、去年、ノーベル文学賞を受賞した韓国の作家、韓江(ハン・ガン)さんの小説「少年が来る」であることがわかりました。
この調査は、世界本の日として知られる「サン・ジョルディの日」にあわせて、「YES24」が2016年から2024年4月20日までの販売データをもとに分析したもので、結果は22日に発表されました。
1位となった『少年が来る』は、1980年の光州事件を背景に、国家暴力と個人の尊厳を描いた作品で、多くの読者に深い感銘を与え続けています。
韓江さんの別の作品「菜食主義者」は6位、「別れを告げない」は7位にランクインし、韓国文学を牽引する作家としての存在感を改めて示しました。
このほか、2位は、 自己啓発本「セイノの教え」、3位は、イ・キジュ作家のエッセイ「言葉の温度」、4位は、イスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリの著書「サピエンス全史」でした。
日本の書籍では、東野圭吾の小説「ナミヤ雑貨店の奇蹟」が10位にランクインしました。