ロシア政府は、ウクライナと国境を接しているロシア西部のクルスク州をウクライナから奪還したと発表するなかで、北韓軍の派兵を初めて認めました。
ロシアの大統領府は現地時間の26日、プーチン大統領とロシア軍のゲラシモフ参謀総長のテレビ会議の内容を公開しました。この中で、ゲラシモフ参謀総長は、「北韓軍がクルスク州の解放に貢献し、高い専門性と勇気を示した」と評価しました。
また、ロシア外務省も「北韓兵士とともに血を流しながら戦った」とし、「両国関係は本質的な同盟の水準に至った」と明らかにしました。
一方、北韓は現在まで、ロシアへの派兵を公式に認めていません。
両国は去年、どちらか一方が侵攻を受け戦争状態になった場合、即時に軍事的な援助を提供するとする、「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結していて、北韓とロシアの協力関係は、さらに強まっています。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、ロシアが第2次世界大戦でナチス・ドイツに勝利したことを祝う、5月9日の「戦勝記念日」の行事に参加する可能性があると伝えられています。