韓国の国民的歌手、イ・ミジャさんが、66年の歌手人生に終止符を打つ最後のコンサートを開き、ファンに感謝の気持ちを伝えました。
26日と27日、ソウルの世宗(セジョン)文化会館で、イ・ミジャさんの最後のコンサート「伝統歌謡献呈公演~脈をつなぐ」が開かれました。
イ・ミジャさんは先月、今回のコンサートを最後に、今後、自身の名前を掲げたコンサートや新曲を発表しないと発表し、大きな注目を集め、2日間のコンサートは、発売直後に6000席分のチケットが完売となりました。
ただ、イ・ミジャさんは「引退」という表現は使っておらず、その理由として、「今後もテレビ出演や後輩歌手のコンサートにゲスト出演をすることがあるかもしれないから」と語りました。
83歳のイ・ミジャさんは、18歳だった1959年に「19の純情」でデビューし、1964年に発表した「椿娘」が空前の大ヒットを記録して一躍スターになり、「エレジーの女王」と呼ばれ、愛されてきました。
イ・ミジャさんはコンサートで、「表現しきれないほど感謝している。『多くのご恩を受けて終えるのだな』と感じながら、改めて感謝の気持ちをお伝えしたい」として、ファンに感謝の気持ちを伝えました。