韓国では、来月初めの大型連休に合わせて、海外旅行の需要が急速に高まっています。主な旅行会社によりますと、海外旅行の予約人数は、去年の同じ時期に比べておよそ40%増える見通しです。
韓国では、5月第1週に子どもの日や釈迦誕生日の振り替え休日が続き、4連休となります。さらに、1日の労働者の日とその翌日の2日を休めば、最大6連休となり、大型連休として旅行需要が広がっています。
韓国の大手旅行会社、ハナツアーによりますと、今月30日から来月4日までに出発する海外パッケージツアーの予約者数は、前年の同じ時期と比べて39%増えているということです。行き先では、東南アジアが全体の37%を占め、中国が26%、日本が22%と続き、いずれも近距離の旅行先が人気を集めています。
また、旅行会社モドゥツアーでも、同じ期間の予約者数が42%増加していて、行き先は東南アジアが42%、中国と日本がそれぞれ20%、ヨーロッパが10%を占めています。
このほか、ノランプンソンやキョウォントツアーでも予約がおよそ30%増えていて、現在、連休の終盤に出発するツアー商品を中心に、わずかに空席が残っている状況です。
一方で、韓国政府は5月2日を臨時休日には指定しませんでした。これは、ソルナル=旧正月の連休中に臨時休日を設けた際、期待された内需喚起効果が限定的で、海外旅行の増加につながったとの分析を踏まえたものです。