韓国の国家人権委員会は、ことし6月14日に開催されるLGBTQなど性的少数者の権利を訴える「ソウルクィアパレード」に参加しない方針を明らかにしました。
国家人権委員会は28日、ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバルの組織委員会とクィアパレードに反対する集会の双方から、ブースの運営など支援要請を受けたと明らかにしました。
そのうえで「立場の異なる双方のイベントのどちらかだけに参加するのは不適切だと判断し、どちらにも参加しないことにした」と明らかにしました。
また「双方のイベントで発生する可能性のあるヘイトスピーチや暴力など人権侵害を現場でモニタリングする案を検討する予定だ」と説明しました。
国家人権委員会は、2000年から毎年開催されているソウル・クィア・カルチャー・フェスティバルに2017年から参加してきたほか、差別禁止法の制定や差別の防止を呼び掛ける広報活動のためのブースを運営してきました。
一方、国家人権委員会の職員の一部は、委員会の公式方針に反発し、フェスティバルへの参加を個別に申し込んだということです。