きょう5月5日は、旧暦4月8日で、お釈迦様の誕生日です。韓国では、こどもの日とかさなって国民の祝日で、全国各地の寺院では、釈迦の誕生を祝う法要が行われました。
このうちソウル中心部にある曹渓寺(チョゲサ)で行われた法要には、大統領権限を代行する李周浩(イ・ジュホ)社会副総理兼教育部長官をはじめ、大統領選挙の有力候補である「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前代表、「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)前雇用労働部長官、韓悳洙(ハン・ドクス)前国務総理らが出席しました。このほか、宗教界の関係者や市民などおよそ1万人が参列しました。
会場には、去年12月に発生した済州(チェジュ)航空機事故の遺族や、発達障害のある人とその家族も招かれ、癒やしと共感の場となりました。
今年の釈迦誕生日にあたり、曹渓宗は「世の中に平安を、心に慈しみを」というテーマを掲げています。
曹渓寺の真愚(チヌ)総務院長は、あいさつで、「対立や反目を乗り越え、互いに理解し合い、融和することこそが真の智慧の道だ」と述べ、社会の統合を呼びかけました。
また、李副総理も、「厳しい時代の中、仏の慈悲と共生の教えを胸に、統合と共存の道を開こう」と呼びかけました。
このほか、ソウルの奉恩寺(ポンウンサ)や慶尚南道(キョンサンナムド)・梁山(ヤンサン)の通度寺(トンドサ)、慶州(キョンジュ)の仏国寺(プルグクサ)など、全国の主要な寺院でも音楽会や、韓国語で「ヨンドゥン」と呼ばれる提灯の点灯式など多彩な行事が行われ、多くの信者が釈迦の誕生を祝いました。