韓国政府は、南東部の慶尚道(キョンサンド)地域で発生した大規模な山火事について、被害額を1兆818億ウォンと確定し、過去最大となる1兆8809億ウォンを復旧費として支援することを決めました。
中央災害安全対策本部によりますと、この山火事では27人が死亡、156人がけがをするなど、死傷者は、合わせて183人になり、森林およそ10万4000ヘクタールが焼失しました。1987年に統計を取り始めて以来、最も深刻な被害規模となります。
住宅や農漁業施設など民間の被害は幅広く、文化財や伝統寺院、道路など769件の公共施設にも被害が出ています。復旧費は、2022年の東海岸の山火事の4倍以上にのぼり、史上最大規模となりました。
政府は、犠牲者の遺族や負傷者への支援金に加え、全焼した住宅には1億ウォン以上の支援を行い、解体費用なども全額国費で負担する方針です。
また、焼失した農作物や農業施設などに対しては、補償額の基準や給付割合を見直し、大幅に引き上げるとしています。