韓国政府は、「浮島丸事件」の犠牲者の遺骨を韓国に返還させるため、遺族の意見を聞くと明らかにしました。
「浮島丸」は、旧日本海軍の輸送船で、終戦直後の1945年8月22日、 韓半島出身の徴用工被害者などを乗せて青森県から釜山に向けて出港しましたが、2日後の24日、京都の舞鶴湾で爆発し、沈没しました。
韓国行政安全部は、今月12日から2週間にわたり、浮島丸事件の犠牲者の遺骨275柱のうち、遺族が判明した89柱の韓国への返還に向け、遺族に意思を確認すると明らかにしました。
今回の調査で返還に同意した遺族の遺骨は、優先協議対象となり、今後、韓日両政府による遺骨返還協議で積極的に議論する方針です。
行政安全部は、遺族の意思を反映することで、返還手続きが迅速に進むと期待しています。
「浮島丸事件」の犠牲者の数は正確に把握されておらず、犠牲者の遺骨の一部は東京都目黒区の祐天寺に保管されています。