世界的なヒットとなった、ネットフリックスのオリジナル韓国ドラマ「ザ・グローリー」など、韓国の人気ドラマを手がけたアン・ギルホ監督が、次回作として日本のドラマの演出を手がけるなど、最近、韓国と日本の制作陣が手を組み、ドラマや映画の共同制作に取り組む事例が増えています。
CJ ENM傘下の「愛の不時着」の制作などで知られる「スタジオドラゴン」は、来月から3か月連続で日本のドラマをネット動画で公開する予定です。
第1作は韓国ドラマ「私の夫と結婚して」の日本版リメイクで、日本の動画配信サービス2位の「アマゾン・プライム」を通じて配信されます。
演出はアン・ギルホ監督、脚本はドラマ「1リットルの涙」で知られる大島里美さんが担当し、単なるリメイクではなく原作のウェブ小説を日本に合わせて再構成しています。
続く7月には、日本のTBSと共同制作した「初恋DOGs(ドッグズ)」が放送されます。
犬をきっかけに出会った韓国人財閥3世と、日本人獣医と弁護士の3人が、時にぶつかり合いながら友情を築き、それぞれの傷を癒していく恋物語で、韓国の俳優、ナ・イヌさんが主演を務めます。
8月には、ネットフリックスで「ソウルメイト」が全世界に配信されます。
オク・テギョンさんと磯村勇斗さんが主演し、ソウル、東京、ベルリンを舞台に10年にわたる癒やしと友情の旅を描きます。
また、JTBC系列の制作会社「SLL」も、日本のテレビ朝日と共同でオリジナルドラマ「魔物」を制作しました。
殺人容疑者と女性弁護士の禁断の愛を描いたロマンス・スリラーで、JTBCドラマ「オク氏夫人伝~偽りの身分 真実の人生~」を制作した韓国のディレクターたちが演出に参加しています。
このように最近の韓日の協業は単なるリメイクにとどまらず、韓国の制作会社が日本語のオリジナル作品を直接手がける形で進化しています。
韓国の制作ノウハウと日本市場の特徴を結びつけるかたちで、新たなKドラマの拡張モデルとして注目されています。