ソウル市とソウル警察庁は、電動キックボードなどのパーソナルモビリティの通行を禁止する「キックボードのない通り」を、今月16日から麻浦(マポ)区と瑞草(ソチョ)区一帯で全国で初めて導入します。
通行禁止区間は、麻浦区にある弘大(ホンデ)レッドロードと瑞草区にある盤浦(パンポ)の学習塾街の2か所で、時間帯は正午から午後11時までです。
対象となるのは、道路交通法上の電動キックボードや電動バランススクーター、電動機の力だけで動く自転車などです。
ソウル市は、市民1000人を対象にした調査で、およそ79%の回答者が他人の電動キックボードの利用によって不便を感じた経験があると答え、特に衝突の危険を最大の問題として挙げたことなどを反映したと説明しました。
ソウル市によりますと、人が集中する時間帯や学習塾の運営時間帯を踏まえ、時間制の通行禁止を行うことにしたということで、弘大では住宅街を除いた一部区間、盤浦では学習塾街の中心区間を通行禁止区域に確定したということです。
これまで同様の制度がなかったため、試験的に運用して効果を分析し、結果が良ければ、ほかの地域への拡大を検討するとしています。
ソウル市と各自治区、所轄の警察署は、試験運用を行う最初の1か月間、1日最大120人の人員を投入し、通行禁止区間が混雑する時間帯に現場での指導活動を重点的に行う計画です。