憲法裁判所は３０日、韓国駐在の各国の大使館など外交機関の１００ｍ以内での平和集会を禁止している法律は憲法違反という決定を出しました。これは市民団体「民主主義民族統一全国連合」のオ・ジョンリョル代表が２０００年２月にソウル鐘路区の空き地で集会を開くため鐘路警察署に届け出を出したところ「その空き地は日本大使館から３５ｍ、アメリカ大使館から９７ｍしか離れておらず、屋外集会禁止場所に当たる」として禁止されました。これに対してオ代表は２０００年８月に、韓国駐在の外交機関から１００ｍ以内での集会を全面禁止している‘集会と示威に関する法律１１条１号’について、「外交的な摩擦が起きる恐れがないのに、外交機関の近くだという理由で集会を禁止するのは、憲法違反に当たる」として憲法裁判所に提訴したものです。これについて憲法裁判所は３０日、裁判官多数の意見で憲法違反の決定を出しましたが、「公共の安ねい秩序を脅かす恐れのある集会は禁止することができるという規定は依然として効力を持つので、外交機関周辺での集会を全面的に認めたものではない」とし、法律の見直しを求める判決となりました。