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社会

大法院が学力診断結果の学校別公開を認める判決

Write: 2025-05-16 15:07:14Update: 2025-05-16 15:16:21

大法院が学力診断結果の学校別公開を認める判決

Photo : YONHAP News

最高裁にあたる大法院は、ソウル市内の小中高校における基礎学力診断結果を学校別、地域別に公開できるとする判断を下しました。
 
大法院は15日、ソウル市教育庁が「ソウル市教育庁の基礎学力保障支援に関する条例案」の無効化を求めて、ソウル市議会を相手取って起こした訴訟で、市議会側の主張を認める判決を下しました。
 
ソウル市議会は2023年5月、各学校が基礎学力診断検査の結果を公開できるようにし、ソウル市教育庁がその結果を公開した学校に対して表彰を行えるようにする内容の条例案を公布しようとしましたが、当時のソウル市教育庁は「学校の序列化」などの問題を指摘し、大法院に効力停止の仮処分を申し立てました。
 
大法院は、条例案の趣旨について「基礎学力診断検査の結果を学校別、地域別に公開することは、教育に対する市民の知る権利を保障し、関心と参加を高めることで基礎学力の向上につなげることにある」と指摘しました。
 
また、ソウル市教育庁が主張していた「学校の序列化」につながる懸念よりも、「基礎学力の向上」という公益性の方が大きいと判断したとしています。
 
これにより、これまで保護者などには非公開だったソウル市内の学校別の基礎学力診断結果や基礎学力未達成者の割合が、校長の裁量により公開できるようになりました。
 
大法院は当初、ソウル市教育庁の申し立てを受け入れて条例の効力を一時停止しましたが、およそ2年にわたる審理を経て、今回正式に条例が有効であるとの最終判断を示しました。
 
ソウル市教育庁は判決後に声明を発表し、「今回の判決により、基礎学力診断結果の公開が学校間、地域間の過熱競争と序列化を現実のものとしかねない」として、深刻な懸念を表明しました。

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