韓国の通信大手、SKテレコムがハッカーによるサイバー攻撃を受け、加入者全員のUSIMカードの情報が流出した可能性が提起され、被害規模が当初の発表よりもはるかに大きいことが明らかになりました。
韓国科学技術情報通信部と韓国インターネット振興院など官民合同調査団は19日、2回目の調査結果を発表し、被害規模が先月29日の1回目の発表よりもはるかに大きいと明らかにしました。
発表によりますと、今回のハッキングは2022年6月から3年という長期にわたって行われたもので、これまで明らかになっていた5台のサーバーではなく、計23台のサーバーがハッキングされていたということです。
このうち一部のサーバーには、端末識別番号など重要な情報が含まれているということで、当初は流出していないとされた氏名、生年月日などの個人情報も流出した可能性があるということです。
また、およそ2700万件に上るUSIM情報が流出したことも確認されました。これは、SKテレコムの加入者数を上回る数ですが、スマートフォンとつながっているスマートウォッチなどの端末のUSIM情報も含まれているためとみられています。
SKテレコムに対するハッキングが3年間という長期にわたって行われ、被害規模も大きいことから、単なる一企業の問題にとどまらず、国の安全保障の観点から対策が求められるとの指摘も出ています。