警察は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領による去年12月の「非常戒厳」の宣言に絡み、内乱容疑がもたれるいる韓悳洙(ハン・ドクス)前国務総理と崔相穆(チェ・サンモク)前経済副総理兼企画財政部長官に対して、出国禁止措置を取ったと明らかにしました。
警察庁の国家捜査本部の非常戒厳特別捜査団が27日に発表したところによりますと、今月中旬ごろ、この2人に対して出国禁止措置を取ったということです。
2人は、去年12月3日、非常戒厳令の発令前に開かれた閣議に出席し、内乱を黙認、または同調した疑いがもたれています。
特別捜査団は前日の26日午前、韓前国務総理と李祥敏(イ・サンミン)前行政安全部長官、正午に崔前副総理をそれぞれ呼び出して、9時間以上にわたる取り調べを行いました。
捜査関係者によりますと、取り調べで、韓前国務総理と崔前副総理が内乱を黙認、または同調したとみられる状況が確認されたということです。
また、特別捜査団は先週、大統領警護処の協力を得て、去年12月3日午後6時ごろから翌4日にかけて大統領室の応接室で開かれた「非常戒厳をめぐる閣議」の様子が記録された監視カメラの映像を入手し、分析した結果、この2人がこれまで報道や国会で証言していた内容と一部食い違う点が確認されたということです。
李前長官に対しては、去年12月8日にすでに緊急出国禁止措置が取られています。