先月31日、ソウル地下鉄5号線の車両内で火を放った60代の男が起訴されました。
検察は、瞬く間に炎に包まれた当時の車内の監視カメラ映像を公開するとともに、この男に対して殺人未遂罪も追加しました。
ソウル南部地方検察庁は25日、地下鉄放火事件の犯人である60代の男を、人がいる電車の車両に火を放った「現存電車放火致傷罪」と「鉄道安全法違反の罪」などで起訴したと発表しました。
検察は、この男が、自分を含む乗客160人を殺害しようとしたとみて、警察の捜査段階では含まれなかった「殺人未遂罪」も追加しました。
当時、列車に乗っていた乗客は合わせて481人と確認されていますが、検察は、被害届などを通じて身元が確認されている160人を被害者として特定したと説明しています。
この男は、先月14日、離婚訴訟で不利な判決が出たことに不満を持ち、自ら命を絶つつもりで犯行を決意したということです。
また、検察は、家宅捜索を通じて、この男が事前に犯行を詳細に計画していたとみられる状況も確認しています。
検察は、「不特定多数の乗客が利用する地下鉄の車両内に大量のガソリンをまき、大規模な火災と有毒ガスの拡散を引き起こす行為は、テロに準ずる大量殺傷行為だ。公共の安全を脅かす重大犯罪には厳しく対応する」と強調しました。