メニューへ 本文へ
Go Top

社会

高齢ドライバーによる事故が過去最多に

Write: 2025-06-30 09:48:22Update: 2025-06-30 10:34:07

高齢ドライバーによる事故が過去最多に

Photo : KBS News

韓国で去年、発生した交通事故のうち、65歳以上の高齢ドライバーによる事故の割合は21.6%となり、統計をとり始めて以来、最も高い水準を記録しました。
 
韓国道路交通公団によりますと、高齢ドライバーが起こした事故件数は2020年のおよそ3万1000件から、去年4万2000件となり、36%以上の増加となりました。
 
全体の交通事故件数は減っているのに対し、高齢ドライバーによる事故の割合は14.8%から21.6%へと、わずか3年でおよそ7ポイント上昇しました。
 
事故の主な原因としては、視力や判断力の低下など、加齢による身体機能の衰えが指摘されています。
 
高齢ドライバーによる事故を防ぐための制度的な議論は続いていますが、実効性は乏しい状況です。
 
たとえば、夜間や高速道路での運転を制限する「条件付き免許制度」は、現在も検討の段階にある一方で、運転免許の自主返納も、現金や交通カードの提供などのインセンティブがあるにもかかわらず、返納率は3%台にとどまっています。
 
とくに、地方では公共交通機関の整備が不十分なうえ、生計を立てるための運転が多く、制度への参加が難しいという実情もあります。
 
去年、ソウル市庁駅近くで発生し9人が死亡した、高齢ドライバーによる逆走事故から来月1日で1年を迎えるなか、高齢ドライバーに対する実効性のある対策を早急に講じるべきだという指摘が高まっています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >