韓国人の1日のナトリウム摂取量が、WHO=世界保健機関が推奨する基準の1.6倍に上ることがわかりました。
韓国食品医薬品安全処は、国民健康栄養調査の結果にもとづいて2019年からおととしまで韓国人のナトリウムと糖分の摂取実態を分析し、1日、結果を発表しました。
それによりますと、韓国人の1日の塩などに代表されるナトリウム摂取量は、ナトリウム削減政策を進める前の2011年に比べて34.5%、2019年に比べておよそ4.7%それぞれ減少して、平均3136ミリグラムでした。
しかし、WHOが推奨する基準の1日2000ミリグラムに比べると、依然として1.6倍高い水準です。
韓国人が1日に取るナトリウムの50%以上は、おもに麺・餃子、キムチ、スープ、炒め物、鍋料理などから摂取していることがわかりました。
性別には、男性が女性より多くナトリウムを摂取していて、年代別には30代と40代がもっとも多く摂取していました。
一方、糖分の摂取量は、2019年は1日平均36.8グラム、おととしは35.5グラムと、この5年間ほぼ横ばいとなっています。
ただ、子ども・青少年・若年層で女性の糖分の1日の摂取量はおととし、最大で46.6グラムに上り、去年と同じく総エネルギー摂取量の10%を超えていました。
食品医薬品安全処は、「ナトリウムの含有量を抑える調理方法を活用するなどの努力が必要だ」としたうえで、加工食品を購入する際には、栄養成分表示を確認し、糖分の少ない食品を選ぶよう呼びかけています。