韓国と北韓の境界付近にある、北韓の風景を眺めながらコーヒーを楽しめるスターバックスの店舗が、国内外の観光客の間で人気を集めています。
この店舗は、京畿道(キョンギド)金浦(キムポ)市の民間人統制区域内にある「愛妓峰(エギボン)平和生態公園」に、去年11月にオープンした「スターバックス愛妓峰生態公園店」です。スターバックスコリアが今月7日に明らかにしたところによりますと、ことし5月末までの7か月間で、およそ12万3000人が来店したということです。
公園は北韓の黄海道(ファンヘド)開豊(ケプン)郡からおよそ1.4キロの距離にあり、展望台からは望遠鏡で北韓の農村風景を間近に見ることができます。こうした立地から、「北韓が見えるスターバックス」として注目を集め、CNNやAP通信などの海外メディアにも取り上げられました。
観光客の中には、外国人の団体客や軍関係者、学生の見学も多く、週末には家族連れでにぎわっています。訪れたスイス人観光客は、「北韓の農民の姿をこんなに近くで見られるとは思わず、興味深い経験だった」と話しています。
店舗は、公園の開放時間に合わせて午前10時から午後4時30分まで営業していて、民間人統制ラインの北側に位置するため、事前予約制のシャトルバスを利用し、検問を通過してアクセスする必要があります。
スターバックスは、「この店舗は単なるカフェではなく、特別な意味のある旅行先として多くの人に認識されつつある」とコメントしています。