尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領に対する逮捕状を発付したことに反発し、1月に裁判所内に乱入、暴動を起こした事件をめぐり、検察は尹前大統領の支持者らに対し、懲役1年から5年を求刑しました。
ソウル西部地方検察庁は7日、ソウル西部地方裁判所で開かれた結審で、「被告らが警察官を暴行し、裁判所に侵入して備品を破壊したうえ、令状を発付した裁判官を探すために庁舎内を捜索するなど、法治主義と司法制度を全面的に否定する重大な犯罪を犯した」として、被告49人全員に対し懲役1年から5年を求刑しました。
この日の公判では、49人全員が最終弁論を行い、ほとんどの被告は「軽率な行動を反省している」と述べました。
一方で、一部の被告側の弁護人は、尹前大統領による「非常戒厳」は正当な措置であり、尹前大統領を逮捕した行為こそが違法だったとして、正当性を主張しました。
被告らは、ことし1月19日に尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領に対する逮捕状が発付されたことを受けて、裁判所内に侵入したり、備品を壊したり、周辺で騒ぎを起こしたなどの容疑で起訴されています。
検察が懲役刑を求刑した49人に対する判決は、来月1日に言い渡される予定です。