景気低迷やカーシェアリングの浸透で、20代と30代の新車登録の割合はことし上半期に、過去10年間でもっとも低かったのに対して、高齢化の影響で働き続ける人が増えた60代と70代の新車登録の割合は、大きく上昇したことがわかりました。
韓国の自動車市場データを分析する「カイズユー(CARISYOU)データ研究所」によりますと、20代の乗用車の新車登録台数はことし上半期に、2万9066台で、全体の5.7%にとどまりました。
全体に占める20代の新車登録台数の割合は、2016年に8.8%だったものが年々減少を続け、2022年には7.8%、去年は6.7%に下落し、ことしは6%を割り込みました。
30代の新車登録台数は9万9611台で、全体の19.5%でした。
30代も、2016年に25.9%だったものが、この10年間で6.4ポイント下落しました。
これに対して、60代と70代の新車登録割合は着実に上昇しています。
60代の新車登録台数は9万2123台で、全体の18.0%に上りました。
これは、2016年の9.6%からほぼ2倍に増えたものです。
また、70代は2万310台で、全体の4.5%と、2016年の2.8%から大幅に増加しました。
20代と30代の新車購入が減少した背景としては、カーシェアリングなどの「共有」という考え方の広がりや、長引く景気の低迷が挙げられています。
これに対して、60代と70代は、高齢化により定年後も働き続ける人が増えていることから、自家用車の需要が続いているとみられています。