尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が10日午後、正式な収監手続きを終え、ソウル拘置所の一般収容棟の独房に入りました。
囚人番号「3617番」を付与された尹前大統領は、一般の拘束された容疑者と同様の手続きを行いました。
身元の確認や囚人番号の付与、身体検査を受けたあと、「3617番」と書かれた未決拘禁者用の服に着替え、写真の撮影を行い、独房に収容されました。
独房はワンルーム型で、トイレとテレビ、シンク、折りたたみ式のテーブルと寝具が備えられていますが、エアコンはなく扇風機のみ設置されています。
部屋の広さは10平方メートルに満たず、歴代の元大統領が使用してきた部屋よりやや狭い空間です。
過密収容の問題が深刻化している中、これまで歴代大統領が拘禁された3坪台の部屋よりも狭い独房が割り当てられたとみられます。
また、これまでの大統領としての礼儀を尽くした対応や警護といった特別な待遇もすべて剥奪されました。
ことし1月に現職大統領の身分で収容された際には、大統領警護処が拘置所に駐在して間接的に警護を行っていましたが、今回はすべて中止されました。
尹前大統領は他の収容者と同様に食事、運動、入浴を行いますが、事故防止のため運動と入浴の時間帯は他の収容者とは別にする予定です。