韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は11日、文化体育観光部と国土交通部の新たな長官候補を指名し、これにより就任から38日目で全19省庁の閣僚人事を完了しました。
大統領室によりますと、文化体育観光部の長官候補には、コンテンツ企業「ノルユニバース」の代表を務める崔輝永(チェ・フィヨン)氏を、国土交通部の長官候補には、与党・共に民主党の金潤德(キム・ユンドク)国会議員をそれぞれ指名しました。
崔氏は、通信社の聯合ニュースやニュース専門チャンネルYTNで記者として活動した後、インターネット企業NHNの代表や、旅行プラットフォーム企業インターパークトリプルの代表などを歴任し、現在は、コンテンツスタートアップ「ノルユニバース」のCEOを務めています。
メディア、IT、コンテンツなど多様な分野を経験した専門家として知られています。
大統領室は崔氏について、「ポータルサイト運営や旅行プラットフォームの起業など、民間出身ならではの柔軟性と革新性を備えた人材」であり、「大統領が掲げる『Kカルチャー市場300兆ウォン時代』の実現を担う、新しいタイプのリーダーだ」と評価しています。
一方、金潤德氏については、「国会の国土交通委員会での活動を通じ、立法と政策における実務能力を証明してきた」とし、「不動産問題にも学者や官僚とは異なる、国民の目線から取り組むことができる人材だ」と説明しています。
李在明政権としては、今回の人事により、初の閣僚メンバー全19人の指名が出そろい、今後は人事聴聞会などを経て正式任命が進められる見通しです。