アジア開発銀行(ADB)は、ことしの韓国の経済成長率の見通しをこれまでの1.5%から0.8%にほぼ半分に下方修正しました。
アジア開発銀行が23日に発表した「7月のアジア経済の見通し」によりますと、韓国のことしの経済成長率の見通しについて、ことし4月に発表した1.5%から0.7ポイント引き下げて0.8%に下方修正しました。
経済成長率の見通し0.8%は、アジア・太平洋地域の主要国のなかでもっとも低いものです。
アジア開発銀行は、アメリカの関税引き上げによる輸出の冷え込み、建設投資の縮小、不動産市場の低迷などを主な要因として挙げました。
ただ、ことし6月の大統領選挙後に政治的な不確実性が解消されたことや、内需拡大の財政政策の影響で、下半期には内需がやや持ち直すという見通しも示しました。
来年の経済成長率の見通しについても、1.9%から0.3ポイント引き下げて1.6%に下方修正しました。
一方、韓国の物価上昇率の見通しはこれまでの1.9%を維持しました。