ソウルで11日ぶりに再び猛暑警報が発令されました。北太平洋高気圧とチベット高気圧の影響で、韓半島は今後さらに厳しい暑さに見舞われる見通しです。
韓国気象庁は24日午前10時、ソウル全域と京畿道(キョンギド)西部、江原道(カンウォンド)嶺西(ヨンソ)、忠清北道(チュンチョンブクド)南西部などに出されていた猛暑注意報を、猛暑警報に切り替えたと発表しました。
ソウルで猛暑警報が発令されたのは、今月7日に続いて2回目で、13日に一旦解除されてから11日ぶりとなります。
韓国では、体感温度が日中33度以上の日が2日以上続くと予想される場合に「猛暑注意報」が、35度以上の日が2日続くと見込まれる場合には「猛暑警報」が出されます。体感温度とは、気温に湿度や風の影響を加味して、人が実際に感じる暑さを数値で表したものです。
24日現在、江原道太白(テベク)市や済州島の山間部、一部の離島を除く全国のほとんどの地域に猛暑警報や猛暑注意報が出されています。
今回の猛暑は、高温多湿な北太平洋高気圧が韓国上空を覆う中、熱く乾燥したチベット高気圧が重なることで発生しています。
特にソウルをはじめとする西側地域では、下層の低気圧の影響により南東から風が流れ込み、熱気がさらに蓄積されているということです。
気象庁は、27日土曜日にはソウルなど首都圏の気温が最高で38度に達する可能性があると予想しています。
また、北太平洋高気圧とチベット高気圧の勢力は、今後の台風の発達や進路によって大きく変動する可能性があるとして、当面続く強い猛暑への備えとして、健康管理と熱中症の予防に十分注意するよう呼びかけています。