ソウルで昼間の気温が40度近くまで上がる猛暑が続くなか、ソウル市内で上水道の復旧作業をしていた70代の男性作業員が、マンホール内で窒息して死亡する事故が発生しました。高温による酸素不足と有害ガスの増加が主な原因とみられています。
韓国雇用労働部が28日、明らかにしたところによりますと、27日の午後0時39分ごろ、衿川(クムチョン)区加山洞(カサンドン)で上水道の漏水工事の作業中だった70代の男性2人が酸欠から倒れました。
1人が先にマンホールの中で倒れ、それを救おうと後に続いて入った別の作業員も一緒に倒れたということです。
2人は心肺停止の状態で病院に搬送され、心肺蘇生を受けましたが、先に倒れた1人は死亡し、もう1人も意識が回復していません。
事故当時、ソウルの気温は38度に達していました。
今月6日には、仁川(インチョン)でも下水道管の調査のためマンホールに入った作業員2人が窒息死する事故がありました。
また、23日には京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)市でマンホールの清掃作業中だった労働者2人が意識を失って倒れ、救助されています。
このように、猛暑の中での労働環境が命を脅かしているにもかかわらず、安全対策はいまだに不十分な状況です。
専門家は、マンホール内は夏場の高温多湿な環境で酸素の消費が急速に進むため、非常に危険だと警告しています。