安圭伯(アン・ギュベク)国防部長官は今月31日から3日間の日程でポーランドを訪れ、過去最大規模となるK2戦車の第2次輸出契約の署名式に出席します。
K2戦車の第2次輸出契約の規模は、総額65億ドルで、単一の防衛産業の輸出契約としてはこれまでで最大となります。
また、李在明(イ・ジェミョン)政権下で初めて結ばれる大型防衛産業の輸出契約でもあります。
供給されるK2戦車は合わせて180両で、このうち117両は、韓国の現代ロテム社が、残りの63両はポーランドの地元企業のPGZ社が生産します。
第1次輸出契約と同じ数量ですが、新規開発や現地生産が含まれるため、契約額はおよそ2倍に拡大しました。
契約は、企業間で締結されますが、ポーランド政府の要請で、安長官が署名式に出席することになったということです。
安長官は訪問期間中の現地時間の来月1日、ポーランドのコシニャクカミシュ国防相と会談し、国防や防衛産業での協力強化について協議する予定です。
安長官は今月25日に就任していて、今回が初めての海外訪問となります。
ヨーロッパでは、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、各国が国防予算を拡大し、ロシア製兵器に代わる装備への需要が高まっています。こうした中、韓国の防衛産業にとって輸出拡大の大きな転機が訪れているという見方が出ています。
韓国は、優れた品質と価格競争力にもとづき、2020年から去年まで、世界の防衛産業の輸出市場のシェアで10位となっています。