李在明(イ・ジェミョン)大統領は、広島への原爆投下から80年となるのにあわせて、韓国人の原爆犠牲者とその遺族に深い哀悼とお見舞いのメッセージを送りました。
李大統領は5日、8月6日の広島原爆の日を前に自身のSNSに「祖国でもない異国の地で、歴史の荒波に苦しみを受けた原爆被害者の同胞とご遺族の皆さまに、深く哀悼とお見舞いの言葉を申し上げます」と投稿しました。
80年前の1945年8月、アメリカは広島と長崎にそれぞれ原子爆弾を投下し、当時、日本に強制徴用などで留まっていた多くの韓国人も犠牲となりました。
政府と研究機関の推計によりますと、韓国人原爆被害者はおよそ7万人に上り、生存者はおよそ1800人とされています。
李大統領は「原爆は数多くの命を一瞬にして奪い、在日同胞も大きな犠牲を払った。2017年から『韓国人原子爆弾被害者支援特別法』が施行されているが、依然として不十分な点が多い」と指摘しました。
政府は、原爆被害者に対する実質的な支援の拡大と心のケアなどを含む支援策を今後も続けていく方針です。
また、李大統領は「毎年、韓日両国で行われる原爆犠牲者慰霊祭や慰霊碑の建立に尽力してきた在日本大韓民国民団に深く感謝申し上げる」としたうえで、「戦争の惨禍を繰り返さぬよう、平和の価値をいっそう堅固に守っていきたい」と強調しました。