55歳から79歳までの高齢層人口のうち、就業中または求職中の「労働力人口」が初めて1000万人を超えたことがわかりました。
韓国統計庁が発表したことし5月の高齢者に関する調査によりますと、全国の55歳から79歳までの高齢層人口は1644万7000人で、このうち労働力人口は去年の同じ月に比べて32万8000人増えて1001万人と、初めて1000万人を超えました。
就業者数は、34万4000人増えて978万人で、就業率は59.5%、経済活動参加率は60.9%と、いずれも過去最高となりました。
就業分野は、「保健・社会福祉」が13.7%、「製造業」が12.5%の順でした。
高齢層の70%が、生活のため「引き続き働きたい」と答えていて、希望する引退年齢の平均は73.4歳でした。
一方、高齢層人口のうち、年金を受け取っている人は、全体の半数にとどまり、その受給額は月平均およそ86万ウォンと、生活費を賄うには不十分な水準となっています。
高齢化が進むなか、老後の所得が低くなっていることから、生計維持のための就労は今後ますます拡大する見通しです。